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No.893:行動経済学 PART2

プロスペクト理論は、カーネマンとトヴェルスキーによって創始された理論で、期待効用理論の代替理論として考案されたものです。

価値関数と確率加重関数によって構成されています。

標準経済学の期待効用理論においては、期待効用は、「xの生じる確率p」と「xの効用」を掛けたもので表されます。

確率加重関数においては、人間は、確率を数値として受け取るのでなく、「確実」(p = 1)、「不可能」(p = 0)、「可能性がある」( 0 < p < 1)の3つに分けて直感的に判断すると考えます。

低い確率は過大評価し、高い確率は過小評価されます。確率10%は、心の中で10%に感じられず、それを違った重みで受け取るということです。先生によると、確率がほぼその値どおりに加重されるのは、約35%だそうです。

ということは、標準経済学においては、「買い替える確率」と「買い替えない確率」の合計は、100%になりますが、確率加重関数では、100%未満になるのです。

「買い替える確率」 + 「買い替えない確率」 < 100%

差別化を考えるために、競争市場構造分析を考え、さらに行動経済学を組み合わせて考える。研究論文のテーマとしても面白そうですね。大学の先生と共同研究しようかな。

掲載日:2010年11月25日

No.892:行動経済学 PART1

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