Buyer's Voice | 買い付けこぼれ話
お店に並ぶ商品を見つけてくる“バイヤー”というお仕事があります。
どんな業界でも(もちろんどんなお仕事でも)そうですが、並々ならぬ苦労とちょっとした楽しさがあります。
ここでは買い付けの時のエピソードなんかをご紹介します。
- ※このコーナーで記載されております入荷関連情報は掲載時のものとなり、継続性はございません
No.1770:ニトリさんのアメリカ再進出
5年程前に、MBAスクールに通っている時に、アメリカ人の教授に言われました。ニトリさんの家具は素晴らしいよね。アメリカで展開したら大成功するよ。
いや、ニトリさんはアメリカに進出済みで、実は苦戦していますと話ました。教授は驚いて、どこに店を出したの聞いてきます。ロサンゼルスの郊外ですと答えました。
それがおかしい。ニトリさんは、アメリカ人から見たニトリの強みをどう考えているのだろうか。日本在住のアメリカ人がニトリさんでお買い物するのは、そのサイズ感だ。狭い部屋で、あんなにコンパクトにフィットする家具はアメリカにはない。まず、展開すべきは、都市部であり、シアトルだと言われました。
なるほど、日本では価格競争力が圧倒的なニトリさんの強みです。一方、4畳半とか6畳の部屋で暮らす
在日アメリカ人は、そのサイズ感に感動してる訳です。
アメリカ再挑戦の記事も読みましたが、ウォルマートに価格で再度チャレンジという壮大なテーマでなく、ぜひ、アメリカ人から見たニトリさんの強みを深くリサーチして欲しいです。
「スマートストーレッジ」をストアコンセプトにして、店名も、アメリカ人が発音イメージのしやすい、「NITRY」とか「NITORY」はどうでしょうか。アイをワイに変える。
イケア さんがアメリカでは、アイケアと呼ばれてるように、ナイトリィと読まれるかも知れません。