Buyer's Voice | 買い付けこぼれ話
お店に並ぶ商品を見つけてくる“バイヤー”というお仕事があります。
どんな業界でも(もちろんどんなお仕事でも)そうですが、並々ならぬ苦労とちょっとした楽しさがあります。
ここでは買い付けの時のエピソードなんかをご紹介します。
- ※このコーナーで記載されております入荷関連情報は掲載時のものとなり、継続性はございません
No.1885:円高は家具業界にとってワーストシナリオ説
家具は安くても、必要以上の本数を買う消費者はほぼいません。
洋服なら、安ければ、複数買いが期待できますが、ベッドが安いから2台買って、夏と冬で使い分けようという買い方はありません。
そう、マーケットで売れる本数は、人口ベースで決まります。
円安で、商品の価格があがり、その分、売上が増加しています。まあ、コロナ禍の特需で需要の先食いをしてしまいましたので、その分の販売数量は落ちています。
コロナは3年半続きましたから、先食いが解消されるまでは、まだ2年かかるでしょう。
もし120円の円高が発生したら、当然に、商品の売価は2割以上下落します。持っている在庫の価値も2割以上のマイナスです。
人口減少で、販売本数が減っていくだけでも、大変なのに、売価が大幅に下がったら、売上は大幅減必至です。
消費者は円高で、輸入品価格が下がるのは大歓迎ですが、業者は、大変なことになると覚悟が必要です。