Buyer's Voice | 買い付けこぼれ話
お店に並ぶ商品を見つけてくる“バイヤー”というお仕事があります。
どんな業界でも(もちろんどんなお仕事でも)そうですが、並々ならぬ苦労とちょっとした楽しさがあります。
ここでは買い付けの時のエピソードなんかをご紹介します。
- ※このコーナーで記載されております入荷関連情報は掲載時のものとなり、継続性はございません
No.1930:部分最適と弱肉強食

耐えろ!耐えられた者には黄金期がやってくる。
トランプ政権には、その支持層による3つのムーブメントがあります。
MAGA。強いアメリカの復活ですね。違法移民排斥と女性の権利縮小です。エッセンシャルワーカーを中心とする低賃金労働者がいなくなっていきます。
テクノリバタリアン。イーロン・マスク率いる政府効率化省など、規制緩和と技術革新を強化していきます。公務員の大量削減は、国民サービスへの低下と公務員のような安定収入層の減少につながっていきます。ぶら下がりを許さないという社会です。
真正の保守派。相互関税による米国の産業再生を目指しています。産業再生には時間がかかることを認めていますが、100年はかからないと主張しています。目安は25年間でしょうか。為替はドル安志向で、輸出を促進させる。
それぞれの勢力が、一斉に、最適化に邁進しているのが、今の米国かも知れません。
すごいなあ〜 米国でインフレになるムーブメントばかりです。低賃金労働者がいなくなる。解雇された公務員を中心とする失業手当受給者が急増する。米国の関税を支払うのは米国の輸入企業です。輸出国を出航済みで、4月5日以降入港する商品の10%の一律関税は、どの企業も想定外のコストでしょう。追加関税は7月まで猶予になりましたけど。
さらに、米国の貿易赤字が急減するということは、ドルの決裁が急減することであり、ドル高につながります。
米国にとって、ドル高はインフレを抑制しますが、ドル安で輸出を促進したい。
トランプ政権はインフレを起こさせないと明言しています。
どうやってバランス取るのでしょうか?
為替介入?
世界景気減速の流れで、エネルギー資源コストが下がります。米国からのシェールガスの輸入拡大もあって、日本は米国への輸出減少を、ある程度カバーできそうです。
パニックにならず、今こそ、「平常心是道」です。