Buyer's Voice | 買い付けこぼれ話
お店に並ぶ商品を見つけてくる“バイヤー”というお仕事があります。
どんな業界でも(もちろんどんなお仕事でも)そうですが、並々ならぬ苦労とちょっとした楽しさがあります。
ここでは買い付けの時のエピソードなんかをご紹介します。
- ※このコーナーで記載されております入荷関連情報は掲載時のものとなり、継続性はございません
No.927:茨(イバラ)の道 PART2
仮に、なんとか数年後、ガレキと原発処理に目処がたったとしましょう。
いよいよ、復興需要の出番です。
ここにも大きな問題があります。
例えば、液状化でだめになった田畑。これももとに戻すのに多額の費用が掛かります。しかし、これを田畑からの収益で返済できるでしょうか。100人単位の集落で、下水道を直し、道路を舗装して、そのコストを集落からの税収でカバーできるでしょうか。
経済合理性のない復興に資金が投入されていくでしょう。
しかも、PART1で論じた付加価値を産まない運転資金の支出のあとですから、もはや、国に転用できる十分な資産は残っていない。
復興財源として、国債に頼らざるを得ません。ハイパーインフレの始まりです。あるいは、想像を絶する増税か。しかも、その資金は、経済合理性のないところに支出される。
もはや、喜劇かも知れません。