Buyer's Voice | 買い付けこぼれ話
お店に並ぶ商品を見つけてくる“バイヤー”というお仕事があります。
どんな業界でも(もちろんどんなお仕事でも)そうですが、並々ならぬ苦労とちょっとした楽しさがあります。
ここでは買い付けの時のエピソードなんかをご紹介します。
- ※このコーナーで記載されております入荷関連情報は掲載時のものとなり、継続性はございません
No.170:ミラノの出来事 part2
あやしいなあと言いながら、改札を入り、車両に乗りました。 空いていましたが、一番すみにいき、足の間に紙袋とバッグを起きました。 電車は、なかなか発車しません。
精神が不安定のような雰囲気の人が近寄ってきて、何か指をさします。 ぶつぶつ独り言をいっていて、変な感じです。 かかわりにならないようにその人の方を見ていると、急に手が上に上がりました。 私達の視線も上になりまし た。
次の瞬間、自分でドアを開けて、降りてしまいました。 はっとして足元を見ると、紙袋だけで、バッグがありません。
二人で、同じようにドアを開けて、男を追いかけました。 すぐにつかまりましたが、何ももっていません。
電車は、すでに発車しています。車内に相方がいて、そいつがバッグを取ったに違いありません。
あやしいのは、おとりだよというお話です。