Buyer's Voice | 買い付けこぼれ話
お店に並ぶ商品を見つけてくる“バイヤー”というお仕事があります。
どんな業界でも(もちろんどんなお仕事でも)そうですが、並々ならぬ苦労とちょっとした楽しさがあります。
ここでは買い付けの時のエピソードなんかをご紹介します。
- ※このコーナーで記載されております入荷関連情報は掲載時のものとなり、継続性はございません
No.1807:総人口減少社会に向けての未来戦略
この人口激減社会に小売業としてサバイバルするためには、戦術や技術論では不可能でしょう。
では、どのような企業戦略が考えられるでしょうか。
1.出店は一番シンプルなマーケットシェア拡大手段です。ただし、出店すれば、会社の総コストは増大します。前年なみの売上確保のための出店戦略は合理的でありません。
2.売上が減少しても利益がでるように、価格戦略を見直し、総粗利額を増加させる。しかし、このサバイバルゲームでは、多くの企業がマーケットシェアアップを目指すでしょう。競争が激化するなかで、今以上に値入れ率をアップするのは至難の道でしょう。また、売れ行きの悪い商品の値下げを抑制するのは過剰在庫につながります。
3.売上の減少に対して、総コストも減少させる。縮小均衡戦略ですね。これはあるかも知れません。例えば、社長を含む経営陣は、AIに代替する。月5万円のリース料で将来的に実現可能かも知れません。
4.投下資本の回収を急ぎ、余剰資金を投資にまわしていく。例えば、ドル建で原油ETFに投資。値下がりした時は、店舗の光熱費ダウンにつながり、ヘッジの効果もあります。またインドなど人口が増大していく国に投資するのも良いでしょう。売上と営業オペレーションは自然対応。このオペレーションとインベストメントの両輪戦略には、自己資本比率は50%以上欲しいところです。
5.イノベーションを起こす。イケア さんの組み立て家具の開発とか、ニトリさんの製造・物流・小売・ICTの一気通貫モデルが、家具インテリア業界の事例です。メガマックスは粗利益率25%で成り立つ業態を目指しています。
2011年のバイヤーズボイスもお読みください。
【バイヤーズボイスNo.981】