Buyer's Voice | 買い付けこぼれ話
お店に並ぶ商品を見つけてくる“バイヤー”というお仕事があります。
どんな業界でも(もちろんどんなお仕事でも)そうですが、並々ならぬ苦労とちょっとした楽しさがあります。
ここでは買い付けの時のエピソードなんかをご紹介します。
- ※このコーナーで記載されております入荷関連情報は掲載時のものとなり、継続性はございません
No.1809:人口減少社会とスタグフレーション
需要が供給を上回った時に起きるのがインフレーションです。マイルドなインフレは経済を活性化させます。需要が低迷する中で物価が上がる現象はスタグフレーションと呼ばれます。
1970年代のオイルショックがスタグフレーションの代表的な事例です。この時は世界がオイルショックを経験しました。
これから日本で起きる人口減少による需要減少と、円安と資源高による物価の高騰というスタグフレーションは、日本独自の難題です。
人口減少はどこで均衡するか見えませんが、少なくとも50年は続きます。マーケットシェアを上げない限り、前年の売上をキープできない。しかも経費は増やさずにです。単年度なら、歯を食い縛って対応できるかも知れませんが、50年続けるなんて、ミッションインポッシブル!
新たなビジネスモデルを構築する必要があります。自分達が、どのように社会のお役に立てるかがビジネスモデルの出発点です。扱う商品は、その志を実現するための手段です。商品のデザインなどは、手段の手段にすぎません。
このカットスロートコンペティションでは、ほんの一握りのサバイバル組と、圧倒的多数の退場組になるでしょう。資本主義の掟に基づいて、退場組の資産はキャッシュ化されます。特に、商品在庫は、管財人によって処分される場合、二束三文になりがちです。
倒れる前に、商品在庫を適正価格で処分する事をリクイデーションと呼び、その実行者をリクイデーターと呼びます。
このリクイデーターのフロンティアカンパニーを目指すのは、当社の志でもあります。この難局に、皆様のお役に立って参ります。
2010年のバイヤーズボイスもお読みください。
【バイヤーズボイスNo.877】