1996年のスタートレックでは、お金の存在しない世界は24世紀でした。

2022年に刊行されたAI2041では、今世紀なかばにお金が存在しない社会が誕生します。

ワォ、あっという間です。

AI2041は、経済書とSFのハイブリッドのブックです。著者はGoogleの元最高幹部の一人で、AI研究及びビジネスの第一人者です。本の帯には、ChatGPT後の世界とあります。

AI2041に解説される、お金がなくなっていく過程です。

まず、生活に必要なベーシックインカムは仮想通貨で、国から全国民に支給されるようになります。AIにより、仕事がなくなっていくからです。

次に、エネルギーを含む、ワールドワイドな超デフレが進行します。AIとロボットがこれを実現していきます。

そして、ポスト欠乏時代が到来します。なにも欠乏しておらず、なにもかもが無料の世界です。
人類の経済システムは、欠乏を前提としてきました。欠乏を前提としていた、アダムスミスやマルクスやケインズの経済モデルは無効化します。未来において蓄財は無意味になっていきます。

ハッピーストーリーになるか、文明にとって最大の危機がやってくるのか。

妄想好きのメガマックスですが、現実は、それを上回るスピードで変化していくようです。

次の10年をどのように俯瞰するか。経営者の、今の一手が明暗をわける事は間違いないようです。