Buyer's Voice | 買い付けこぼれ話
お店に並ぶ商品を見つけてくる“バイヤー”というお仕事があります。
どんな業界でも(もちろんどんなお仕事でも)そうですが、並々ならぬ苦労とちょっとした楽しさがあります。
ここでは買い付けの時のエピソードなんかをご紹介します。
- ※このコーナーで記載されております入荷関連情報は掲載時のものとなり、継続性はございません
No.1891:お客様ニーズとのアンマッチ
軽井沢に別荘を買われたお客様の商品選択のお手伝いをしています。
座り心地抜群の大手国産メーカーの商品をすすめましたが、 デザインがピンとこないということで、海外メーカーの商品に決まりました。
どちらも高価格帯の商品です。特に国産メーカーは連続値上げで、高級家具の価格帯になってしまいました。
この価格帯の家具を買う客層にとって、スタンダードなデザインは、物足りないようです。買いません。
一方、スタンダードなデザインが好みの中間所得層には、価格的に高嶺(たかね)の花になってしまいました。買えません。
典型的な、デザインと価格のミスマッチです。
小売店でも値上げしたオリジナル商品が売れなくなっています。
さて、円高基調になり、これからどのようにミスマッチが解消されていくか。難しい舵取りが続きます。