Buyer's Voice | 買い付けこぼれ話
お店に並ぶ商品を見つけてくる“バイヤー”というお仕事があります。
どんな業界でも(もちろんどんなお仕事でも)そうですが、並々ならぬ苦労とちょっとした楽しさがあります。
ここでは買い付けの時のエピソードなんかをご紹介します。
- ※このコーナーで記載されております入荷関連情報は掲載時のものとなり、継続性はございません
No.1914:非合理を戦略に組み込む
12月11日の日本経済新聞に掲載された一橋大学特任教授の楠木建先生の「賢者の盲点」こそビジネスバトルの目指す方向だと感じ入りました。
先生には、大塚久美子さんが社長時代に、大塚家具の中堅幹部の方と2人で、六本木ヒルズのオフィスで指導していただいた事があります。後日いただいた請求書にはしびれましたけど。
メガマックスの始めたメガマンデーもチェーンストアに対する非合理性のイベントです。
ウィークリーマネジメントで運営されるチェーンストアにとって、月曜日は、次の週末に向けての準備の開始日です。棚も売れ筋中心に欠品が目立ちます。
倉庫店舗一体型のメガマックスにとって、月曜日は競争優位にあります。在庫をしっかりと持っているからです。ここにメガマンデーという販促を仕掛けることにより売上が増大します。
もちろん、振替休日の月曜日はチェーンストアでもしっかり在庫を持っています。でも平日の月曜日は売上アップしても日祭日には遠い売上です。この平日月曜日の売上アップのためにウィークリーマネジメントを変えるのは経済合理性ありません。得られる対価よりもコストがかかるからです。
メガマンデーには、あと二つの経済効果もでています。これはちょっと、面白くなってきました。