Buyer's Voice | 買い付けこぼれ話
お店に並ぶ商品を見つけてくる“バイヤー”というお仕事があります。
どんな業界でも(もちろんどんなお仕事でも)そうですが、並々ならぬ苦労とちょっとした楽しさがあります。
ここでは買い付けの時のエピソードなんかをご紹介します。
- ※このコーナーで記載されております入荷関連情報は掲載時のものとなり、継続性はございません
No.654:大きな流れ
先日のバイヤーズボイスで供給、需要側に問題はないと書きましたが、これは、実体経済の供給、需要のことです。
私、思いますに今の経済の流れは、以下の感じです。
活発な供給側の設備投資により、需要を上回る供給力になってしまった。それをさばくために、低金利などの金融により、需要を刺激した。
必要以上の消費をする過需要の世の中になってしまった。それでも供給側は、満足せず、さらに設備投資をし、供給力を増やす。どんどんメタボな世の中になっていく。
3食のほかにおやつも食べてください。夜食もどうぞ。2人で暮らすのに部屋数3つでは足りないですよね。5部屋どうぞ。別荘もいりますよね。
といった感じでしょうか。
もうこれ以上、家もいらないし、食べきれないとなってしまった。ついに歯車が狂ってしまい、供給と需要の潤滑油であった金融がおかしくなってしまった。
金融の手法は、リスク分散で、いろいろなところにリスクを振り分けた。一部の人がリスク分散すれば効果あっても、市場の皆がリスク分散したので、リスク分散にならなかった。
過剰な供給力は、必要な需要に急激に収縮しだした。